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たな坊(@tanabou_blog07)です!
3rdアルバム「娯楽(バラエティ)」は東京事変のアルバムの中で一番遊び心がある作品。楽曲のテイストが一曲ごとにはっきりしていた2ndの「大人」とは違い、一曲の中で色んなテイストが入り混じるような印象!
今回はそんな「娯楽(バラエティ)」の魅力をお伝えいたします!
3rdアルバム「娯楽(バラエティ)」について
メンバー交代後2枚目のアルバム。
前作の「大人」では、ロックテイストな東京事変のイメージをガラッと変えてきましたが、今回はより変化球的な曲が多くなっています。
と言うのも、3rdアルバム「娯楽」では椎名林檎が作曲にタッチしていないんです。
これまでの楽曲は椎名林檎の作詞作曲が大半を占めていたのに対し、「娯楽」では作曲を他のメンバーが担当しています。
全13曲収録されている楽曲のうち12曲を第二期メンバーとして参加した伊澤一葉と浮雲が担当しています。
本作は、椎名林檎が4人のメンバーをプロデュースしてその能力を証明するという賭けに出た作品。また椎名が作曲を控えたのは、自分が自作自演でなくても音楽活動をやっていけるのか試すことと、浮雲と伊澤にバンドを背負った作品作りをさせることが目的だった。
引用元 wikipedia

メンバー全員が作詞作曲をできるバンドってなかなかないですよね!
これが東京事変と他のバンドとの決定的な違いだと思います。
メンバー全員が作詞作曲ができるからこそ、幾通りものアプローチが生み出されているんだと思います。
東京事変の多様なアレンジや、テイストの違う楽曲もメンバーの個性があってこそ!
「娯楽(バラエティ)」の楽曲
「娯楽」の制作背景にもあるように、いわゆる椎名林檎節を意図的に抑えられたアルバム。
これまでは椎名林檎のバンドというイメージが先行していましたが、このアルバムを機に、東京事変のメンバーのキャラクターが確立したように思えます。

それでは簡単に楽曲を見ていきましょう!
1.ランプ
サビの跳ねるようなメロディがすごく可愛らしい楽曲。可愛らしい反面、リズムがコロコロ変わってかなりテクニカルな曲でもあります。
イントロのキーボードの音色が個人的にこのアルバムの雰囲気をすごい表している気がします。
2.ミラーボール
タイトル通りのダンスミュージックテイストでかなりノリノリな楽曲。
椎名林檎が歌うとまたすごくエロティックに聴こえます!w
3.金魚の箱
映画「魍魎の匣」のエンディングテーマ曲。椎名林檎ソロ時代を彷彿とさせるようなメロディーで進行していく楽曲。
4.私生活
「娯楽」で唯一、亀田さんが作曲した楽曲。
冒頭の優しいギターとボーカル一言目からやられますw
バンドサウンドが柔らかくボーカルがクリアに聴きとれる感じ。歌詞がストレートに刺さります!
5.OSCA
私生活からギャップが凄い、、対照的なバンドサウンド全快の楽曲w
ライブでも演奏されることが多く、拡声器を使ったボーカルと各楽器の演奏パートが設けられていてすごい盛り上がります!後半はテンポが速くなるギミック満載なイメージ!
6.黒猫道
速いテンポと黒猫目線の可愛らしい歌詞がマッチした面白い楽曲。要所要所で入る「パフッ!」音もこの曲に凄くあっていて、楽しんで演奏してるのが伝わる一曲!
7.復習
浮雲曰く「日本人がやらないロック」。このアルバムでは唯一鍵盤が入らない楽曲で、全編英詩ということもあり洋楽っぽい雰囲気がビンビンに出ててカッコいいです!
東京事変はメロディも歌詞も”和テイスト”を凄く感じるバンドなので、同じロックというジャンルではあるんですが、この曲は「東京事変っぽくない」印象。
8.某都民
「語手:浮雲」「男唄:伊澤一葉」「女唄:椎名林檎」と3人のボーカルで進行していくトリプルボーカルの楽曲。それぞれボーカルを経験していたこともありそれが最大限活かされています。
浮雲と伊澤一葉にフューチャーしているのが良くわかります!癖になる一曲!
9.SSAW
“Spring・Summer・Autumn・Winter” の頭文字をとったタイトル。キーボードの音色と伊澤一葉と椎名林檎のダブルボーカルが特徴的な楽曲。
10.月極姫
このアルバムでは性別を意識した歌詞が少ない中、女性っぽい表現で唄われた楽曲。個人的には5thアルバム「大発見」の”海底に巣くう男”にニュアンスが近いイメージを受けました。
どちらも浮雲作曲なのもあると思いますが!
11.酒と下戸
ドラムロールが多用されているのと、サビでピアノのソロパートが入ることでクラシックな雰囲気を感じられます。
12.キラーチューン
東京事変5枚目のシングル曲。かなりパワフルで歌詞も含めて明るい楽曲。シングル曲で一番好きな曲!楽器ボーカル含め凄くクリアに耳に入ってきます。
特にリズム隊の音が気持ちいい!
13.メトロ
「娯楽」のラスト曲。透き通るようなキーボードのメロディとトリッキーなギターが印象的な楽曲。夜の電車内で聴くのが本当におススメ!マジでいい!
3rdアルバム「娯楽」は本当に遊び心が詰め込まれた作品です!
伊澤一葉と浮雲がアルバムの大部分を作曲していることもあって、今までの東京事変像をイイ意味で壊してくれています。

作曲者が変わるとやっぱり印象全然違いますね!
・ランプ
・ミラーボール
・OSCA
・復讐
・某都民
・月極姫
・メトロ
浮雲作曲の曲はライブで盛り上がる”ミラーボール”や”OSCA”に象徴されるようなバンドサウンドが入り混じる曲が多めな印象。
転調を駆使した”ランプ”やトリプルボーカルの”某都民”のようなトリッキーな楽曲も特徴!
・金魚の箱
・黒猫道
・SSAW
・酒と下戸
・キラーチューン
伊澤作曲の曲はピアノのメロディに耳が奪われるような楽曲が多い印象。クラシックがバックボーンにあるのがわかります!
他の多くのバンドでは作曲者が決まってることが多いので、曲調がどうしても似ちゃいます。結果として飽きがくるのが早いんですが「娯楽」は飽きさせません!w
本当にバラエティーに富んだ内容になっています!
3rdアルバム「娯楽(バラエティ)」と合わせて見ておきたいDVD

DVDも要チェック!
Spa & Treatment
2007年におこなわれた初のライブハウスツアー「東京事変 live tour 2007 Spa & Treatment」を収録したライブDVD。最終公演のzepp tokyoの公演を収めたものになります。
1.復讐
2.酒と下戸
3.歌舞伎
4.OSCA
5.ランプ
6.ミラーボール
7.金魚箱
8.群青日和
9.ピノキオ
10.某都民
11.月極姫
12.メトロ
13.鞄の中身
14.丸の内サディスティック
15.閃光少女
16.私生活
17.修羅場
18.黒猫道
19.キラーチューン
20.体
21.SSAW
22.透明人間
「娯楽」をメインに1st、2nd、ソロ時代の楽曲を収録。
会場がzepp tokyoということもあり観客との距離が非常に近く感じます。(実際近いんですが見た目以上に)観客が手を上げて飛んでる姿とかモッシュっぽい感じになってるのとか、東京事変のライブっぽくない乗りも見てて面白い!w
今まで色々なライブDVDを見てきましたが「娯楽」の楽曲ってあまりやってない気がします。”ランプ”とか”メトロ”とか”酒と下戸”とか”SSAW”とか。
あまり見ることができない”レア曲”のライブシーンが見れるってのもこのDVDの魅力!
”歌舞伎”から”OSCA”の流れはいつからか鉄板になってましたね!”黒猫道”のライブは可愛くて癖になります!
あと、このライブのステージ衣装が結構ラフです。
東京事変のライブはステージ衣装にテーマを再現した奇抜なものが多く、楽しみの一つでもあるんですが、個人的にはこんくらいシンプルな方が好きw
まとめ
「娯楽」は東京事変ファンでも割とコアなファンが好むイメージがあります。
根っからの椎名林檎ファンは「教育」、東京事変から好きになった人は「大人」って感じ。
作曲を椎名林檎メインから変更したことや、楽曲自体もトリッキーな試みをすることも多い”実験的な要素”が感じられるアルバムとなっています。
この実験過程を経て次の「スポーツ」「大発見」に繋がっていくと考えると、東京事変の活動においてかなり重要な作品ですね!
この”実験”というワードは後日談として椎名林檎自身も語っています。
「娯楽」に関しては今までのアルバムを踏んでから聴くことをおススメします!
こちらに東京事変の他のアルバムについても書いていますので良かったらどうぞ!


「娯楽」の魅力が少しでも伝われば幸いです!
以上っ!
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