エヴァンゲリオンと一括りにされがちですが、TV版と新劇場版ではストーリーの展開や設定、作品における世界観が違います。
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新世紀エヴァンゲリオン1話~26話
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生
新世紀エヴァンゲリオン劇場版「Air/まごころを、君に」 - 新劇場版
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
シン・エヴァンゲリオン新劇場版:||
アニメ版と呼ばれることもありますが、この記事では上記に分けて進めていきます。
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TV版と新劇場版の違い
基本的な登場キャラクターや、大筋の流れについては近いものがあるものの、細かいところで変更が見られます。
そもそも、「新世紀エヴァンゲリオン」と、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」で、タイトルが違いますからね…
公式の発表では、TV版と新劇場版は全く別の作品とのことです。
ここからは、新劇場版の序・破・Qをベースに、TV版との違いを見ていきます。
新劇場版:序
TV版で言うところの1話〜6話までをリビルド(再構築)した作品が、『新劇場版:序』になります。
第5使徒ラミエルをヤシマ作戦を展開し、ポジトロンライフルで倒すところまでですね!
ちなみに、ポジトロンライフルも陽電磁砲と名称が変わっています。
他にも、ミサトがセントラルドグマに隔離されているリリスの存在を知っていたり、西暦の表記が意図的に隠されているような細かい変更点も!
海が赤い
旧劇場版のラストシーンを彷彿とさせる赤い海。
TV版ではセカンド・インパクトの発生により、南極大陸一帯の海が赤く染まっていましたが、新劇場版ではすべての海が赤くなっていました。
これは、TV版と新劇場版でセカンド・インパクトの規模が違うことを表しています。
渚カヲルがシンジを知っている?
序のラストで出てきたカヲルですが、「また3番目とはね。変わらないな、君は」など、すでにシンジを知っているかのような発言!
このことから、「カヲルはアニメ版の記憶を引き継いでいるのでは?」というループ説も浮上しています。
関連記事 ヱヴァンゲリヲン新劇場版の「ループ説」と「パラレル説」ってなに?|序・破・Q【考察】
新劇場版:破
『新劇場版:破』では、TV版の7話〜19話までを大筋の流れとして描いています。
アスカ来日からゼルエル戦までですね。
『新劇場版:序』では、細かい変更はあるものの、かなりTV版に近いかたちで進行していきましたが『破』では一変。
キャラクターの追加や、名称の変更、ラストシーンに至るまで大きな変化が見られます。
アスカの設定
TV版からの続投キャラクターで、特に変更点が多かったのがアスカです。
まず名前が惣流から式波に変更されています。
対人関係にも変化が見られ、加地さんへの恋心が描かれていません。
またTV版では、トウジが3号機に乗り込み使徒に乗っ取られる展開ですが、アスカに変わっています。
- 惣流から式波へ
- 加地への恋心が描かれていない
- 対人関係が柔らかくなっている
- トウジではなくアスカが3号機に乗る
TV版のラストでは人類補完計画でシンジと一つになることを拒絶して、唯一の他人として世界に残ったキャラクター。
なにかとシンジの対人関係で描かれていたアスカですが、新劇場版では役割が違うのかもしれません。
マリの登場
マリは『新劇場版:破』から登場する新キャラクターで、TV版には一切出てきません。
しかもエヴァパイロットということで、おそらくめちゃくちゃ重要なキャラクターだと思われます。
いまだに多くの謎を残しているマリですが、その正体に迫る考察も…!
関連記事 【ヱヴァ考察】マリって何者?その正体は?謎を読み解くカギはマンガ版にあった!
マリの登場からS-DATの曲順が変わったり、2号機の裏コードが明らかになったりと大幅にストーリーが変わっています。
ネブカドネザルの鍵
TV版では加地がゲンドウにアダムの幼体を渡していましたが、新劇場版ではネブカドネザルの鍵を渡しています。
「ユイにもう一度会う」というゲンドウの目的は変わっていないように見えるので、やはりフォースインパクトを起こすために必要なものだと思われます。
加地が命の危険をおかしてまで手に入れたアイテムということを考えると、超重要アイテムなのは間違いないでしょう!
ニア・サードインパクト
『新劇場版:破』のラストでは、第10使徒にレイが取り込まれてしまい、それを救い出す過程でサードインパクトが起きかけます。
TV版では初号機が暴走して殲滅するため、レイが取り込まれることもありませんし、サードインパクトが起きることもありません。
このあたりから完全に独自ルートに進んでいくこととなります。
新劇場版:Q
『新劇場版:破』のラストで、レイを救うために引き起こしたニア・サードインパクトが原因となり、シンジは初号機ごと14年間も封印されることに。
目覚めたシンジは何の事情も知らされぬまま、時限爆弾付きの首輪(DSSチョーカー)を付けられ、ミサトに何もするなと釘を刺されますw
14年間に起きたこと全てが抜け落ちて、作中のシンジと重なる展開に視聴してる側も困惑…
ちなみに、新劇場版Qは「Quickerning」の頭文字で、「急がせている」という意味を持ちます。
文字通りQ=急なわけですね!
ヴィレ対ネルフ
フォースインパクトの実行を目論むネルフと、それを阻止する反ネルフ組織ヴィレという展開になっています。
また、ネルフ本部は荒廃し、各所に「コア化」が見られ、明らかにサードインパクト後の世界に見えます。
『新劇場版:破』では、シンジが起こしかけたサードインパクトをカヲルが止めたはずですが…
おそらくサードインパクトを機に、ネルフの崩壊が起こり、ゲンドウの目論みに気づいたミサト達がヴィレを発足といった流れでしょう。
アヤナミレイ(仮称)
『新劇場版:Q』に出てくる黒いプラグスーツを着たレイ。
これは『新劇場版:破』で、シンジが救った綾波レイとは別のレイです。
アスカ曰く、「綾波タイプの初期ロット」とのこと。
シンジは『破』のラストで救い出したレイだと思い込み話しかけますが、シンジの問いかけに対しては「知らない」の一辺倒。
のちに、ニア・サードインパクト時に取り込まれたレイが、いまだに初号機のコアに取り残されていることを知り、シンジが絶望する様子が描かれています。
新劇場版:Qは謎だらけ
14年の空白の時間が一切描かれていないこともあって、本当に謎だらけとなった『新劇場版:Q』。
ここまでくるとTV版とは全く別の物語と言ってもいいですねw
『Q』で描かれた謎部分が『シン・エヴァ』に繋がってくるかとは思いますが、今までのエヴァを見るに、全ての謎が解明されない可能性も高そうです…
ファンの間では物語の重要パートとなるこの空白の14年は、「破のラストに流れた予告に集約されてるのでは?」との考察もされています。
たしかに、『Q』本編には一切出てこないシーンばかりなので、14年間の出来事をダイジェストとして22秒の予告に収めている可能性もありますね。
まとめ:TV版と新劇場版ってどこが違うの?
- 新劇場版:序
海が赤い
カヲルがシンジを知っている - 新劇場版:破
アスカの設定
マリの登場 - 新劇場版:Q
全く別のストーリー
『新劇場版:序』は、アニメ版とほぼ同じような展開になっており、『破』で大きく変化。
『新劇場版:Q』になると、全く別の物語になっていきます。
この流れでいくと『シン・エヴァンゲリオン』は、さらにTV版とはかけ離れた内容になる予感。
どんな幕引きになるのか期待して待ちましょう!
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