1995年のTVシリーズ放送から語り継がれる名作アニメ「エヴァンゲリオン」。
2006年からはTVシリーズの設定やストーリーをリビルド(再構築)したエヴァンゲリオン新劇場版が公開されました。
この記事では、謎が多いエヴァンゲリオン新劇場版のストーリーについて、ファンの間で考察されている説をまとめています。
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ヱヴァンゲリオン新劇場版2つのループ説!?
ヱヴァンゲリオン新劇場版でうわさされている説の中で最もポピュラーなのが「ループ説」です。
このループ説を考えるうえでキーマンとなる人物が、匂わせキャラでおなじみの渚カヲルですね。

©khara, inc.
またループ説の中でも新劇場版で登場するカヲルが旧劇場版の記憶を引き継いでるとする「新旧ループ説」と、新劇内でループしているとする「新劇内ループ説」があります。
とりあえずこの2つの説がどういうものなのかをざっくり解説するとこんな感じです。
旧劇場版のサードインパクトによりエヴァ量産型が新劇場版のアダムスに?
旧劇場版のラストシーンを知っているから「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ。」というセリフに繋がるのでは?
序→破→Q→序→破→Q…と新劇場版内をループしている?はじめて会ったはずのシンジをすでに知っている風だったのは何度も新劇内をループしてるから?
ループ説の根拠について
これだけループループ言われているのには当然それを匂わせる描写がいくつもあるからです。
ループ説の根拠になりそうなところを挙げてみます。
渚カヲルのセリフ
王道ですがカヲルのセリフです。
「また3番目とはね。変わらないな君は。」
「逢える時が楽しみだよ。碇シンジ君。」
「さあ約束の時だ、碇シンジ君 今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ。」
「ごめん、これは君が望む幸せではなかった。」
「そんな顔をしないで また会えるよシンジ君。」
「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ。」なんかはループしてなきゃ説明がつきませんw
「反復練習さ。同じことを何度も繰り返す。自分が”いいな”って感じられるまでね それしかない。」
新劇場版Qでシンジとカヲルがピアノを弾くシーンでの何気ない会話ですが、これもループを匂わせていますよね?
このように新劇場版のカヲルはループを匂わせまくっています。
エヴァ量産型と棺
旧劇場版でアスカ操る2号機と壮絶なまでの死闘を繰り広げたエヴァ量産型。
エヴァの名シーンとしても有名ですが、何体だったか覚えていますか?
答えは9体です。実はこの9という数字なんですが新劇場版でも何やら繋がっていそうなんです。

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そう、序の月面でカヲルがはじめて登場したシーン。この棺の中からカヲルが出てくるわけですが、数えてみると…9つあるのがわかります。
9体のエヴァ量産型と9つの棺ってなにか繋がりが見えますよね。
しかも量産型のダミープラグには「KAWORU」という文字がしっかりと書いてあったんですよね…!
このシーンから旧劇場版と新劇場版は繋がっていて、カヲルが既にシンジを知っているという”いわゆる新旧ループ説”が生まれました。
これが事実だとするなら先ほど紹介したカヲルの匂わせまくっているセリフも納得がいきますよね。

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一方でカヲルが登場した棺が左から数えて5つ目というところから、新劇場版を4回繰り返したあとなのでは?という新劇内ループ説も生まれました。
アダムとアダムス
最後にアダムです。
TV版では第一使途とされていますが、新劇場版では“アダムス”という複数形に変更されています。

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この画像に映っているのがアダムスなんですが、4体いますよね?

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またこの画像ですが左4つの棺が空いているのがわかります。
ここから読み解けるのが下記!
- 新劇場版のセカンドインパクトで左4つの棺が使われたのでは?
- ていうかアダム=カヲルなのでは?
さらにさらに、新劇場版でのカヲルは第17使途から第1使途へと順番が変更されています。
もともとカヲルはアダムの魂をサルベージした存在なので、なんかすべてが腑に落ちるというか辻褄が合いますよね。
新劇場版で描かれたこれらのシーンをもとにエヴァファンが考察したのが「新旧ループ説」と「新劇内ループ説」です。
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その他のループを匂わす描写
渚カヲル以外にも、新劇場版ではループを匂わせる描写があります。
S-DAT

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TVシリーズからおなじみの、シンジが音楽を聴いてる機器。
S-DATで25と26を繰り返し聴いていることから、ループの暗示だといわれています。
新劇場版破では、マリの初登場シーンでシンジとぶつかった拍子に、S-DATの曲順が27を示す描写がありました。
このことから、「マリの登場によりループの流れから抜けたのでは?」とも考察されています。
関連記事 【ヱヴァ考察】マリって何者?その正体は?謎を読み解くカギはマンガ版にあった!
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のタイトル
2020年公開予定の新劇場版の最終章にあたる「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」。
このタイトルについている「:||」の記号が、音楽で使われる”繰り返し記号”ではないかと言われています。
ただ、今までの新劇場版のタイトルにはすべて「:」が付いていたこともあり、「:」と「||」を分けてとらえるのか、一つの記号としてとらえるのかでも議論が割れています。
ちなみに「||」だけだと終わりを意味する”終止記号”となり、物語の最終章である今回のタイトルにもハマりますね。
- 「:||」→繰り返し記号
- 「||」→終始記号
ヱヴァンゲリヲン新劇場版はパラレルワールド?
一方こちらのパラレルワールド説は、新劇場版の世界に、同時並行的に存在する2種類の世界があるという考え方です。
このパラレルワールド説が浮上した背景には、新劇場版のサブタイトルが関係しています。
NOTありNOTなし
序・破・Qのサブタイトルと和訳をそれぞれ見ていくと、共通して(NOT)の文字が入っています。
You are (not) alone.
あなたは一人だ(一人じゃない)
You can (not) advance.
あなたは進むことができる(進むことができない)
You can (not) redo.
あなたはやり直すことができる(やり直すことができない)
この(NOT)が付いているバージョンと、付いていないバージョンの2つのストーリーがあるのではないか?というのがパラレルワールド説。
公開された新劇場版の内容と照らし合わせると
- 序→NOTあり
- 破→NOTなし
- Q→NOTあり
次回予告の内容が描かれてない?
エヴァンゲリオンではお馴染みの次回予告。
新劇場版に関しては、次回予告の内容が本編で描かれていないといった矛盾が見られます。
このことから、次回予告は本編の逆ルートを描いているのではないかとの見解も!
- Qの予告→NOTなし
- Qの本編→NOTあり
この説を知った上で予告を見ると、確かにそう見えてきますねw
次回予告で空白の14年を描いている?
もう一つ次回予告で噂されているのは、「Qの次回予告は空白の14年を描いているのでは?」という説です。
破からQへの流れは、たしかにぶっ飛んでますw
いつの間にか新組織ヴィレというのが出来てたり、ヴィレvsネルフみたいな構図にもなってますし。
そもそも、破の最後にカヲルがカシウスの槍でサードインパクトを阻止してたような。

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けどQで描かれている世界は、明らかにサードインパクト後の世界に見えますよね。
新劇場版の世界観として、かなり重要なことが起こってそうな破からQまでの14年。
この14年間を22秒のダイジェスト版として流していたのがQの次回予告なのでは?という説。
まとめ:エヴァの考察に終わりなし
エヴァンゲリオンは作品に散りばめられた謎を、すべて回収してくれるような優しい作品ではありません…w
ただそれ故に、それぞれ違った解釈をして楽しめる作品でもあります。

正直、完結してからかなりの年月が経っているTVシリーズや旧劇場版ですら未だに考察が続いていますからね!
今回紹介したループ説とパラレルワールド説の他にも、さまざまな考察があります。
エヴァをより深く楽しみたい方は、いろいろ読んでみてもいいかもしれませんよ!
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