『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』では、アニメ版の流れを踏襲しつつリメイクに近い形で展開していたのに対し、『新劇場版:破』ではストーリーが大きく変わりました。
中でも特に気になるのが、アニメ版では一切登場しなかったマリの存在。
新劇場版におけるマリの役割とは?なぜこのタイミングで追加されたのか。
この記事では、ヱヴァンゲリヲン新劇場版の大きな謎にもなっているマリについて深堀りしていきます。
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真希波・マリ・イラストリアスとは
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で追加された新キャラクター。
2つ結びの長い髪に、赤いフレームのメガネを掛けたナイスバディーな少女。
パラシュートで学校の屋上に不時着した際には、シンジと激突して落としたメガネを探すドジっ娘ぶりも披露。
今までのエヴァシリーズにはいないような”今っぽい”設定のキャラクターで、公開当初はファンをざわつかせましたw
この、一見可愛らしい姿をしたマリですが、NERVユーロ支部所属のEVAパイロットで、搭乗経験のないEVA2号機を華麗に操るなど謎が多いキャラクターでもあります。
マリにまつわる謎
マリに関しては、新劇場版からの参入キャラということもあり、素性がいまだに明かされていません。
エヴァンゲリオンにおけるパイロットは、いずれも物語の謎に大きくかかわっているということで、マリについての考察も数多く挙がっています。
新劇場版のヒントになりそうな、マリの謎は下記3点!
- マリが口ずさむ歌について
- なぜ裏コードを知っているのか
- ゲンドウとの関係
マリが口ずさむ歌について
まず疑問点として挙がるのは、作中でマリが口ずさむ歌について。
少女のような見た目にもかかわらず、かな~り渋い昭和歌謡という選曲。
- 三百六十五歩のマーチ
→第3使徒戦 - ひとりじゃないの
→US作戦 - グランプリの鷹
→Mark.09襲撃時 - 真実一路のマーチ
→『シン・エヴァ』の冒頭
もしマリが、シンジやアスカたちと同年代であれば、知っているかも怪しいほどの”懐メロ”ですからね…w
見た目の年齢が変わらない「エヴァの呪縛」を考慮するならば、マリの実年齢はかなり上なのかもしれません。
なぜ裏コードを知っているのか
2つ目は、NERV本部のミサトですら知らなかった、裏コードについて。
EVA2号機を無断で操作し、第10使徒との大立ち回りを見せたこともビックリですが、それ以上に驚かされたのは、裏コード「ザ・ビースト」ですね。
2号機の正規パイロットにもかかわらず、制御装置をはずし暴走状態にも近いようなかたちで応戦していました。
肉体的ダメージをともなうシーンでも、戦闘を楽しんでいる姿から実戦経験はかなり豊富っぽい!
そしてエヴァの開発に携わった、数少ない人物しか知りえない情報を知っていたことも引っかかりますね。
ゲンドウとの関係
3つ目は、ゲンドウとの関係について。
NERVの最高司令官であるゲンドウを「ゲンドウ君」と呼ぶなど、EVAのパイロットだけではない何かを感じさせますね!
まるで親しい間柄でもあったような口ぶりから、EVAに乗る以前にゲンドウとの間になにかしらの関係があったのではないかと考察されています。
マリはマンガ版で登場していた!?
前述したように作中でのマリには、いくつもの疑問が残ります。
この謎を読み解くための重要なヒントになるのが、マンガ版のエヴァンゲリオン通称”貞本エヴァ”です。
完全書き下ろしの夏色のエデン
2014年に完結したマンガ版のエヴァンゲリオンですが、実は巻末に収録されている外伝的なエピソード「夏色のエデン」にマリの姿が…!
エヴァンゲリオン新劇場版Qの公開から2年後に発表されたストーリーで、これにより一気に考察が進むことになりました。
碇ユイと真希波マリ
— にしずみ しんいち (@hal200190001) March 7, 2016
「夏色のエデン」 pic.twitter.com/nx4gFIMmew
ここに登場するロングヘアーの少女こそ真希波マリです。
弱冠16歳という若さで、大学に飛び級で進学してきた、天才少女という設定。
そしてこの大学にいたのが、シンジの両親であるユイとゲンドウなんですね。
この夏色のエデンから推察すると、初登場時の新劇場版破においてのマリの実年齢は33歳。
そこから14年後の新劇場版Qでは47歳ということになります。
そう考えると、口ずさむ歌が懐メロチックなのも納得できますよね!
また、エヴァの開発にかかわった、限られた人間しか知り得ない裏コードを知っている説明もつきます。
NERV最高司令官であるゲンドウを君付けで呼ぶのもしっくりきますね。
新劇場版Qでアヤナミレイ(仮称)に対して「堅物だニャあんたのオリジナルはもっと愛想があったよ」というセリフも、おそらくユイの事を言ってるのでしょう。
新劇場版におけるマリの役割とは?
新劇場版破から急遽参戦したマリですが、夏色のエデンを読み解く限りではかなり重要な役になってくるはず。
シンジと初めて対面した際に、これまで25と26を繰り返していたSDATが27を示したことからも、「マリの登場がきっかけとなり、ループの流れから抜けたのでは?」という説も。
関連記事 ヱヴァンゲリヲン新劇場版の「ループ説」と「パラレル説」ってなに?|序・破・Q【考察】
新劇場版破から新キャラが追加されたり、今までにない設定や要素が盛り込まれたりもしてますし!
さらにタイトルが”破”ですからね。
今までの流れをぶった切るような意味が込められてても、何ら不思議ではありません。
それがループの流れを断ち切るという意味なのかどうかは、『シン・エヴァ』公開後にわかる事を期待していますw
Amazonプライムビデオまとめ:マリは新劇場版のキーキャラクターになるかも!
夏色のエデンが出てから、新劇場版におけるマリの重要性がさらに大きくなりました。
- 口ずさむ昭和歌謡
- 裏コードを知っていた
- ゲンドウ君と呼んでいる
『新劇場版:Q』公開当初のマリについての謎も、ユイやゲンドウと学生時代の同期であるならばすべてつじつまが合います。
とはいえ、マンガ版のエヴァと新劇場版のエヴァが同じ世界を描いていない可能性も捨てきれないので、結局は『シン・エヴァ』待ちであることには変わりありませんが…w
とりあえず、『シン・エヴァ』におけるマリの動向は要チェックですね!
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